「意味」を大切にするということ。(宇宙兄弟の名言から⑨)

世の中にはキャリアに影響を与える名言が溢れています。そんな名言の中から、私が出会い、私がいいなと思ったもの、皆さんにもぜひ知ってほしいと思ったものを毎週紹介しています。

今週もマンガ「宇宙兄弟」続いてます。とりあえず、12回まではいっときましょう。その後のことはその時考えます。最近、この連載をみて宇宙兄弟を読み始めたという噂もチラホラ笑。知っている人もいるかもしれませんが、これを見てぜひまた思い出してください。知らない人は、これを見て少しでも宇宙兄弟にも興味を持ってくれたら嬉しいです。

それでは、いよいよ今週の名言。
「今のは心のノートにメモっとけ。」デニール・ヤング

今回のは短めのやつ笑。シャロンの病気が気になり筆記テストで最低点をとってしまった六太は、ジェット機T-38の操縦訓練で人気最下位の教官デニール・ヤングと組むことになる。人気最下位のヤングは、それなりの理由があり、クセが強く、オレ流がすごい。

そんなヤングは、大切な知識を教えてくれる時、「頭のノートにメモっとけ。」と言う。飛行前の機体の点検作業でも、頭のノートからチェック箇所の情報を思い出してチェックするよう言われる。筆記テストで追試もして、頭のノートに自信のある六太は、余裕で点検を始めようとするが、さらにヤングが続ける。

「飛行前のチェック作業は気を抜くな六太。事故を起こした時整備士に責任を押し付けるのはパイロットの恥じと言うもんだ。今のは『心のノート』にメモっとけ。メモる場所を間違えるなよ六太。」知識や情報は『頭のノート』にメモり、大切なことは『心のノート』にメモする。これがヤングの教え方。

これも深いセリフだなぁと感心しました。本来は、頭のノートさえあれば、点検はもちろん操縦も完璧に出来るはずです。それが出来るようになるのが訓練のゴールなので、多くの教官は知識や技術だけを効率的に教えている。それで人気もあるんだと思う。でもヤングは違う。心のノートも持つようにと教えている。

心のノートは、ただ大切なことを書くものというより、頭のノートに書いてあることに「意味」を持たせるものなんだと思います。なぜそれをやるのか、なぜそれが大切なのか、意味を持たせることで頭のノートに書いてあることの重要さが変わってきます。だから、頭と心のノート、セットで大切なんだと思います。

さらに、ヤングの目的は一流のパイロットを育てることではなく、超一流のパイロットを育てることです。心のノートは、超一流の「あるべき姿」を書くものであるとも思います。超一流は、知識と技術が完璧であればなれるものではなく、ありたい姿を描き、意思と心があるものがなれることをヤングは伝えています。

頭のノートだけでは、ただのAIです。知識や情報に意味を持たせ、あるべき姿、進むべき道を示すのが心のノートです。

皆さんも、心のノートにメモしてますか?

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